今日の為替ウォーキング

今日の一言

物事をうまくいくよう最大限生かす人たちには、物事はうまくいくものだ

No Satisfaction

 BLS(米労働省労働統計局)が今夜発表する3月の雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)は、20.5万人増で、前回2月より7.0万人少なく、直近3カ月の平均値27.9万人に比べると7.4万人少ない予想となっている。失業率は前月と同じ3.9%の予想。

 20万人前後の就業者増というのは、雇用市場が落ち着き始めた状況を示している。ただし、最近の雇用統計は予想値と発表値、発表値と修正値の差がかなり大きいので注意が必要だ。前回の雇用統計でも、NFP(非農業部門雇用者)の増加数は、発表値では27.5万人と予想(19.0万人)を大きく上回る強さだったが、12月と1月の雇用増加数は合計で16.7万人も大きく下方修正された。なぜこのような誤差が発生するのか、その理由については3月米雇用統計詳細レポート「米雇用統計の強さとFRBの「利下げしない」リスク」 をお読みください。

 3月の平均労働賃金については、前月比は+0.3%で0.2ポイント上昇する一方で、 前年比は+4.1%で0.2ポイント下落の予想となっている。

 FRBは労働賃金の高止まりがインフレ低下を阻む大きな要因のひとつと指摘しているので、予想より高い結果となれば、5月のFRB利下げの可能性はほぼゼロになるだろう。

今週の注目経済指標

出所:楽天証券作成