まずは格安SIMで携帯料金を断捨離

──節約では、具体的には何をされたのですか。

 これまでの生活を振り返り、最低限生きていくために無駄だと思えるものは一切やめました。

──例えばどんなことでしょう?

 ひとつは携帯電話です。ほとんど家にいるわけだし、携帯の番号がなくても困らないと思い、契約を解除しました。

──不便ではありませんでしたか?

 SIMフリーのモバイルルーター(ポケットWi-Fiなど)を利用すればインターネットにつながります。通話も無料アプリがいろいろありますし、とくに不便には感じなかったですね。

──たしかに携帯を持たなければ出費はかなり減りそうですね。でも、なかなか思い切れないですよね。

 はい、そう思います。実際、私もやめていたのは一時期で、今は普通に契約しています。

──今は月数千円払っているんですか。

 いえ、格安SIMに乗り換えたので安いものですよ。ドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアと契約していると、いろいろなサービスを使えるよさがありますが、月5,000円から1万円程度かかります。でも、格安スマホに変えれば、月3,000円程度に抑えることができます。基本的な機能だけでいいという人は、乗り換えることをおすすめします。

──なるほど。他に当時、節約してよかったことはありますか。

 外食を減らしたり、コンビニでの買い物をやめたり。コンビニに行くとお菓子とか飲料とか、つい余計なものを買ってしまいますよね。コンビニ通いをやめるだけでもけっこう節約できると思います。

──お酒やタバコなどの嗜好(しこう)品については?

 私はもともとお酒は飲まないし、タバコも吸わないので、大丈夫でした。ただ、飲み代やタバコ代を使っていると高いですよね。しょっちゅう飲みに行っている人や1日1箱タバコを吸っている人は、そうとうな出費があるはずです。もし本気でお金を貯めたいなら、どちらもスパッとやめるのもいいかなと私は思います。

2018年に出版した著書「この1冊でお金に困らない! 節約ハック大百科」は、84個の節約テクニックと、普通のサラリーマンだった松本さんの節約生活のリアルな話が満載の一冊。トウシル編集スタッフも、自身の無駄だらけの生活を振り返りながら夢中で読みました。